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CRAFT市 全国から作家103人出展 小岩井農場【岩手】

103人のクラフトマンが出展し多くの来場者でにぎわう「CRAFT市2018秋」

 雫石町の小岩井農場内のどんぐりコロコロの森で16日、「CRAFT市2018秋」(同実行委主催)が始まった。陶芸や皮革、ガラス、布地・織物、木工、金属、食品など全国各地から集まった作家103人のこだわりの品が並び、多くの来場者でにぎわっている。17日まで。

 今年で16年目を迎える同市には、北は北海道、南は愛媛県や高知県の作家が出品。ここ数年の出店者数や来場者数の増加に伴い、今年から春と秋の年2回開催している。

 作家ごとにテントが設けられ、木製のランプシェードや植物染めの手織りショール、接着剤を使わず竹釘でつなぎ塗装を施さない白木仕上げのおけ、自身で夏に漆をかき冬には塗りをするという職人が仕上げた漆器、イタリアのバケッタレザーを使って手縫いで仕上げた財布やかばんなど多彩な品々が並ぶ。

 学生時代を岩手で過ごし、このCRAFT市が活動のきっかけになったという愛媛県松山市の伊藤風友さん(31)は、羊毛フェルトを使ったブローチなどを出展。「趣味でやっていたが、5年前から全国のクラフト市に出展するようになった。全て一点物。感じた物を手に取ってもらえればうれしい」と語る。

 漆器を一つ一つ手に取って品定めをした盛岡市の竹澤民子さん(56)は「持った感じがしっくりくる物を探していた。木目が出ていてこれが自分に一番合う。今晩使うのが楽しみ」とお気に入りの品を見つけ、うれしそうに話していた。

 同実行委事務局の安倍智穂さんは「作家に積極的に話し掛け、作品に込められた思いや背景を知り、使う喜びを知ってほしい」と話す。午前9時~午後3時。入場無料。

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