一関・平泉

くま陶 23日店じまい 創業60年 移転、業態変更へ【一関】

くま陶には連日市内外から買い物客が詰め掛け、店舗営業終了を名残惜しみながら商品を買い求めている

 一関市で60年にわたり陶器を販売してきたくま陶(熊谷富明代表取締役)は、23日に田村町での店舗営業を終了する。店内には長年利用してきた市内外の買い物客が足を運び、名残惜しんでいる。今後は店頭販売から手を引き、営業事業所を創業時の大手町に移して既存の取引先事業所向けに陶器などの販売を続けるほか、叙勲の額縁や返礼品を取り扱う。従業員の一部は雇用を継続する。

 同店は、熊谷代表取締役の父で先代の巖さんが1958年に大手町で熊谷陶器として開業。80年に田村町に店舗を移転し、くま陶として営業を始めた。現在の立地は市内中心部の一関文化センターに程近いこともあり、市民だけでなく同センターを訪れる県内外の人からも親しまれる人気店となった。

 店頭には100円の小皿や小鉢から数十万円の置物まで約3万点をそろえ、ピーク時の91年には年間約6万人が訪れ、約3億円の売り上げがあったが、バブル崩壊後はコンビニエンスストア食品の普及や、安価な食器の増加などに押されて売り上げが低迷。近年は売り上げ、来店客数ともにピーク時の半分以下に落ち込んでいた。

 惜しまれながらも店舗営業を終えることについて、熊谷代表取締役は「地域の皆さまにとって不可欠な店と自負してきたつもりだが、お客さまのニーズに対応しきれなかった」と悔しさをにじませながら、今後については「これまで取引があった人たちに不便をかけないよう社員一同力を注ぎたい」と語る。

 同店では現在、閉店セールを行っており、姉妹3人で訪れた佐藤章子さん(60)=宮城県栗原市=は「品数が豊富で、昔から家族で使用する茶わんやガラス製品を購入してきた。器を見ていると昔の思い出がよみがえる」と残念がっていた。

 同店は18日を除き23日まで営業を続ける。営業時間は午前9時30分から午後6時まで。

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