宮沢賢治の足跡たどる トレッキングツアー・大迫【花巻】
宮沢賢治足跡トレッキングツアー(花巻市主催)は15日、同市大迫町内で開かれた。参加者10人は賢治作品の舞台のモチーフとされる猫底や笛貫の滝、七折の滝などを散策し、作品や地域の魅力を再確認した。
共催した早池峰賢治の会の浅沼利一郎会長が講師。市大迫交流活性化センターを発着点に、目的地間の移動にはバスも利用した。
このうち岳川に流れる笛貫の滝は、「どんぐりと山猫」の「笛ふきの滝」のモデルとされる。参加者は水流豊かな滝を観察後、作中の「まっ白な岩」をほうふつとさせる結晶質石灰岩を伝い歩き、賢治が描いた自然に触れながら童話の世界に思いをはせた。
浅沼会長は「賢治さんが見た景色を皆さんにも好きになってもらい、花巻から発信してほしい」と呼び掛けていた。
momottoメモ
◆特集・宮沢賢治足跡トレッキングツアー[写真と動画]
笛貫の滝―「どんぐりと山猫」より
河原の坊―宮沢賢治の詩の世界
◆山歩録⑬七折の滝に憩う鶏頭山[写真と動画]
「白い虹」にも例えられる水の流れは、賢治作品「台川」の描写「あそごの水の跳ね返る処よ。」に通じます。参加者はしぶきを浴びながら自然美に見入りました。
◆山歩録⑬季節の草花
秋の気配が深まる鶏頭山。滝風にそよぐダイモンジソウ、熟して割れたマユミの実、登山道に散らばるトチノキの実などが見られました。