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防護用具使い訓練 新幹線車内・JR盛岡支社 不審者対応【岩手】

新幹線車両でのJR盛岡支社の訓練で、刃物を振り回す不審者役に防護盾で応戦する参加者

 6月に東海道新幹線の車内で発生した殺傷事件を受け、JR盛岡支社は21日、実際の新幹線車両を使い、不審者対応訓練を行った。防護用具などを使った新幹線での本格的な訓練は、県内で初めてとなる。警察の指導の下、社員らが刃物を持った不審者への対応や安全な避難誘導を確認し、不測の事態に備えた。

 訓練は、新幹線車内での不審者に対する即応能力の向上を目的に実施。今回は社員ら約90人が参加し、盛岡市の盛岡新幹線車両センターで本格的な訓練が行われた。▽刃物を所持した不審者を乗車中の社員が発見▽車内で不審者が刃物を振り回して暴れ始める―の2パターンを想定。車掌やグループ会社の車内販売員が不審者の対応に当たった。

 不審者が刃物を振り回して暴れるパターンでは、異変を察知した販売員がカートで距離を取りながら、乗客役の社員を隣接車両へ避難させた。避難完了後、防護盾を持った車掌が駆け付け、大声で威嚇しながら襲い掛かる不審者に応戦。本番さながらの緊張感の中、乗客に被害が及ばないよう、警察官が駆け付けるまで車両内に押しとどめた。警察は「不審者を興奮させないように」「押し問答にならないよう」「盾は力強く持って」などと助言。県警本部地域課の阿部政則鉄道警察隊長は「日ごろから緊張感や警戒心を持つことが大事。乗客の安全確保と乗務員の負傷に配慮し、関係機関と連携し訓練を繰り返してほしい」と話した。

 同支社は、年内に防刃ベストや盾などの防護用具を車内に配備する方針。原基幸広報室長は「訓練の成果や課題を生かし、乗客が安心して利用できるよう努めていきたい」と気を引き締めた。

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