花巻

武士道の魅力語る INAZOサミット 大友さん(映画監督)が講演【花巻】

大友監督(左から2人目)らが稲造の生き方などを語り合ったINAZOサミット

 新渡戸稲造に理解を深めるイベント「INAZOサミットin花巻」(新渡戸「武士道」を学ぶ花巻侍の会主催)は22日、花巻市野田のJAいわて花巻総合営農指導拠点センターで開かれた。盛岡市出身の映画監督・大友啓史さんの基調講演やトークショーなどで稲造著「武士道」の原点や世界平和に生涯を注いだ稲造の魅力を探った。

 同サミットは昨年11月に札幌市で初開催し、今年が2回目。市民ら約130人が来場した。

 イベントは3部構成で行われ、最初は大友監督が「映画製作から見た『武士道』の魅力と可能性」と題して講演し、2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の演出を担当したことから、坂本龍馬と稲造の生き方に触れた。龍馬について「自分の見方を確かめるために脱藩して各地を歩いて回り、幸運だったのは訪れた先にあったものが日本や世界を変えることにつながった」、稲造は「海外で仕事をすることで、自分が生きてきた武士という階級が何を基準に生きてきたのかを武士道に著したのではないのか。異国の地から世界を変えようとしていた」と持論を交えて語った。

 続いてトークショーでは大友監督、新渡戸基金の藤井茂理事長、タレントのふじポンさん、岩手めんこいテレビプロデューサーの工藤哲人さんが「稲造が世界に架けた橋を渡ろう」をテーマに語り合った。

 この中では武士道の精神や稲造の生涯について意見を交わしたほか、大友監督の母が花巻市出身という縁から子供の頃にマルカン大食堂に足を運んだ思い出や、映画「るろうに剣心」や10月19日上映予定の「億男」の撮影エピソードも語られた。

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