一関・平泉

合唱通じ国際交流 一関訪問団 リトアニアへ

リトアニアを訪問し、杉原ウイークのクロージングコンサートに出演した一関グリークラブの会員ら訪問団

 一関市の男声合唱団のメンバーや世界遺産平泉の実現に向けたミュージカル公演の参加者らが、ユダヤ人を救った外交官・杉原千畝(1900~86年)をたたえるイベントに合わせ、「歌の国」と称されるリトアニア共和国を訪問した。6~11日の滞在中、カウナスやシャケイなど3市で合唱を披露し、現地住民らと交流を深めた。訪問団の団長を務めた一関市桜木町の阿部興紀さん(79)は「心温まる歓迎を受けた。文化レベルの高さ、豊かな人間性を感じることができた合唱交流になった」と話し、さらなる交流促進を願う。

 リトアニアは、日本領事官で「命のビザ」を発給し続け、多くのユダヤ人を救った杉原をたたえる国。阿部さんと交流する重枝豊英さん(前リトアニア日本大使館特命全権大使)の働き掛けで、杉原ウイークのクロージングコンサートに出演することが決まった。

 訪問団は、阿部さんが団長を務める同市の男声合唱団一関グリークラブの会員、世界遺産登録実現に向けた「ミュージカル平泉」の出演者、2017年に中尊寺(平泉町)で奉納演奏を行った女声合唱団しらたま(東京都)の団員合わせて約30人。同市で毎年開かれる東日本合唱祭の顧問で、全日本合唱連盟理事長の岸信介さんも参加した。

 訪問団の一行は、カウナス、シャケイ、リエタバスの3市で合唱発表。カウナスでは桜の苗木を植樹したほか、クロージングコンサートで約600人の聴衆を前にリトアニアの「国歌」「愛しいリトアニア」をリトアニア語で歌った。

 各市では東日本大震災発生時の支援に感謝するため、福島県内の中学校卒業生が作詞した「群青」も披露。副団長として参加した一関市萩荘の齋藤初美さん(80)は「原発事故で避難しても、いつかみんなで古里に戻ろうという思いが込められた歌。拍手が鳴りやまなかった。言語は違ってもリトアニアの人たちに思いが伝わったようだ」と振り返った。

 リトアニア合唱連盟関係者との懇談では、岸さんが「東日本合唱祭に来てください」と招待したのに対し「行ってみたい」と応じたという。

 初の合唱交流を終え、阿部さんは「リトアニアはやはり合唱の聖地。どんなに小さなまちの合唱団でも、子供から大人まで上手だと感じた」と話していた。

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