北上・西和賀

ネットで流木“在庫”確認 錦秋湖ライブカメラ活用 保管場所の様子公開【西和賀】

流木提供場所を定期公開している湯田ダム管理支所のライブカメラ画像

 西和賀町の国土交通省北上川ダム統合管理事務所湯田ダム管理支所(山内純一支所長)は錦秋湖畔のライブカメラを使い、流木の無償譲渡希望者にインターネットを通じて保管場所の様子を公開している。提供の人気を受け、事前に流木の“在庫”を確認できる取り組み。30日から始まる2018年度2回目の提供で本格的な活用が見込まれる。

 流木は資源の有効活用や処分経費節減のため、同事務所が管轄する県内のダム5カ所で提供。特にまきストーブの燃料として需要がある。カメラでの保管場所公開は5ダムで初の取り組み。

 ライブカメラは普段、ダム湖面などの安全監視に使われている。流木の提供期間は、1時間ごとに保管場所の同町杉名畑の親水スポーツ公園も定点撮影。同事務所ホームページの同ダムの流木提供コーナーに画像をアップロードする。

 錦秋湖畔には広葉樹が多く、流木もナラやブナなどが中心。同支所は流木を持ち運びやすく切断し洗浄しており、事前申し込み不要で好きな時間に持ち出していいことが好評を博している。提供量は16年度の70立方メートルから17年度は470立方メートルに大きく伸びた。

 依然人気は高く、10日からの提供も9日間で一時終了していた。今年度の提供は今回が最後といい、山内支所長は「どの程度流木があるか事前に見ていただくことができる。寒い時期に入るので、まきストーブを使う人には暖かい冬を過ごしてほしい」と話していた。

 提供は先着順。運搬作業は自己負担で、流木の第三者への譲渡、販売は不可。問い合わせは同支所=0197(74)2011=へ。

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