奥州・金ケ崎

水沢商高 ござえんちゃハウス開店 販売通じ地域に元気【奥州】

20年目の「ござえんちゃハウス」がオープン。全国から生徒が選んだ商品を品定めする買い物客

 県立水沢商業高校商業科2年生によるチャレンジショップ「ござえんちゃハウス2018」が28日、奥州市水沢のメイプルでオープンした。同ショップは、模擬株式会社ござえんちゃプロジェクトが10月2日まで開設。全国各地から取り寄せた生徒おすすめの逸品に加え、20年目の節目に当たって過去の人気商品も加えた。初日から市民が次々に訪れ、生徒の説明を聞きながらお気に入りを買い求めていた。

 同ショップは、生徒が商品選びから仕入れ、販売、決算までを行う取り組み。今年度は「感謝~地域と共に歩んだ20年~」がテーマ。菅原絵理奈さん(17)を模擬会社社長として、40人の生徒が六つのグループに分かれて商品を仕入れ、テナントを設けた。

 今回は地震や大雨の被害を受けた北海道、九州、西日本からおやつやサイダー、ご飯に合う総菜など60点余りを取り寄せた。また、前沢明峰支援学校の商品も販売。生徒は商品の写真やキャッチフレーズを加えたポップを作ったり、手に取ってもらいやすいよう陳列方法に工夫を凝らしている。

 初日はオープニングイベントが行われ、中村克巳副校長が「20年の節目を迎えられたのは地域の指導、支援のたまもの。厳しく、そして温かい目で指導を願う」とあいさつ。協力している奥州商工会議所の髙森俊文専務理事が節目を祝福し、菅原社長、中村副校長と共にテープカットした。

 買い物客は生徒から商品を仕入れたポイントや味などを聞きながら手に取って品定めを楽しみ、買い物かごに商品を入れていた。

 菅原社長は「先輩たちが築き上げた20年の意思を引き継ぎ、地域が元気になるござえんちゃハウスにしたい。今回はみんなが感謝の気持ちで選んだ商品。たくさんの人に来てもらいたい」と抱負を語っている。

 同市水沢の篠原さやかさん(33)は凛ちゃん(3)と一緒に岡山名物きびだんごを購入。「たまたま通り掛かって立ち寄った。高校生が全国各地から仕入れて販売していると聞いて驚いた。前沢明峰支援学校の焼き物もすてきだと思った」と話していた。

 同ショップの営業時間は午前10時30分~午後5時30分。29、30の両日は盛岡商業、釜石商工の両高校が出店するほか、水沢中学校が販売体験する。

 今回の販売実習での利益は、震災復興や災害復興の支援や地域活性化に役立てる考えだ。

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