県内外

県南局、資源量調査へ いわて漆振興実務者会議 今後の方向性確認

今年度の取り組みについて情報共有し、連携強化を図った第5回いわて漆振興実務者連携会議

 第5回いわて漆振興実務者連携会議は28日、盛岡市の県公会堂で開かれ、2018年度の取り組み状況について情報交換し、今後の方向性を確認した。県南広域振興局からは、漆林の造成促進に向け、10月から一関市などで漆資源把握のための調査を実施する方針が示された。

 漆の生産や製品製造などの振興団体、研究機関、普及に取り組む盛岡、二戸、八幡平、一関、平泉の5市町、県関係部局などの機関・団体の代表者ら約20人が出席し、今年度の中間取り組み状況を報告した。

 同振興局一関農林振興センターは、27日に二戸市浄法寺町内で行われた漆生産予定者ら対象の現場視察について報告。一関市や平泉町でも漆の木が確認されていることから、生産に適した土地かどうかの参考になるとして、10~12月に地元住民らの協力を得て、一関管内の漆資源量と生育状況を把握する調査を行う方針を示した。

 出席者からは「漆があるからといって生産の適地であるとは限らない」「調査結果は二戸市などに報告して活用するのか」といった意見が出された。

 同センター林業振興課の成田一主査林業普及指導員は「漆がある場所や木の太さを図面などにまとめる予定。調査結果の活用については検討中だが、関係機関とも情報共有を図り、新たな産地づくりにつなげていきたい」と話していた。

 このほか、浄法寺漆生産組合から9月14日時点の漆出荷量が前年比2割増となったことや、後継者育成に向けた漆掻(か)き職人研修の受講生が全国から集まっている現状などが報告された。

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