北上・西和賀

国見橋 第2期補修工事へ 北上市 半年間、片側通行規制

第2期補修工事のため9日以後、半年間片側交互通行となる国見橋=北上市相去町

 北上市は2018年度、同市相去町と稲瀬町を結ぶ市道国見橋線国見橋の第2期補修工事に着手する。今年度は主に橋の高欄(欄干)を交換。このため、いわて北上マラソン大会(7日)終了後の9日以後、半年間片側交互通行規制が敷かれる。

 国見橋は1974年架設で橋長537メートル。北上川に架かる北上南部の唯一の橋で、東西両地区を結ぶ幹線路として重要な役割を担っている。

 架設から40年以上が経過し老朽化が進み、市は橋梁(きょうりょう)長寿命化修繕計画に基づき2017~19年度の3カ年で補修事業に着手。1年目の昨年度は橋の排水処理施設や照明設備を改修し、路面を修復した。

 2年目の今年度は、高さ90センチほどの欄干を撤去し現行基準となる110センチの新しい欄干を取り付ける。昨年度は終日全面通行止めとしたが、今年度は終日片側交互通行とする。9日以後に100メートルずつ作業し、工期は19年3月中旬までを予定している。

 市道路環境課は「交通規制がかかりドライバーにはご迷惑をお掛けするが、橋梁の健全化、長寿命化のため協力いただきたい」と理解を求める。

 同事業は最終年度となる来年度、橋脚や橋桁の補修工事で仕上げとなる。全面通行止めとはしない方向。

 国見橋は農道整備事業として架設され、歩道はなく幅員も狭い状況。地元からは拡幅や歩道設置を求める声がある。

 現在は奥州市江刺から北上南部工業団地や北上市街地、北上市から江刺中核工業団地(奥州市江刺)への通勤などで交通量が増加。北上市は近隣市町で進む企業の新工場増設を踏まえ、広域的観点から現橋の南側に新橋の設置を県に要望している。

 県は市との政策協議で「大規模な事業でかなり慎重にならざるを得ない」(県南広域振興局土木部)と事業化は難しいとし、「地域の道路ネットワークがどうあるべきか共に考えたい」との姿勢を示している。

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