心一つにパスリレー 盛岡・マチナカラグビーボール 復興、大会成功を祈願【岩手】
2019年に釜石市などで開かれるラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催を県都から応援しようと、盛岡市街地で6日、「盛岡マチナカ・ラグビーボール・パスリレー」(実行委主催)が開催された。幅広い世代の延べ2373人が心を一つにパスをつなぎ、東日本大震災からの復興と大会成功を祈願した。
パスリレーは、ラグビーW杯釜石開催を県都・盛岡から応援しようと住民組織らが企画。JR盛岡駅を出発し、材木町や大通などの市内中心部を縦断して盛岡八幡宮に向かう約5・7キロのコースを設定し、市内外から参加者を募った。
同日は午後3時に同駅でセレモニーが行われ、釜石市出身の千葉利博駅長が高らかにスタート宣言。ラグビーW杯の公式ロゴマークが入った5個のボールがスタッフから参加者に手渡され、パスリレーが始まった。
同駅前では、ラグビー経験者を含め、幼児からお年寄りまで幅広い世代が一列に並び、「もうすぐ来るよ」「ナイスパス」などと声を掛け合いながら、テンポよくパスをつなげた。
通り掛かりの人や商店の販売員が飛び入り参加する場面もあり、ムードを盛り上げた。
八幡平市ラグビースポーツ少年団の工藤椋太君(大更小学校3年)は「パスが来るまでドキドキした。ボールが速くて驚いたけど、みんなで一緒にやるのは楽しい」と目を輝かせていた。
ゴール地点の盛岡八幡宮前では、最終走者が達増拓也知事、野田武則釜石市長ら来賓5人にボールをパス。それぞれが鳥居にトライを決め、フィナーレを飾った。
使用したラグビーボールは、釜石市などに贈られる。実行委の明戸均会長は「多くの参加を頂きありがたい。来年までに県内各地にボールが巡り、聖火リレーのように広まってくれることを願う」と話していた。