一関・平泉

秋風感じ爽やかに 瀬古杯マラソン4部門で花泉駆ける【一関】

第29回花泉マラソン大会「瀬古利彦杯」で一斉にスタートを切る選手(2キロ親子の部)

 第29回花泉マラソン大会「瀬古利彦杯」(一関市、市体育協会など主催)は14日、同市花泉町の花泉体育館を発着点にしたコースで開かれた。県内外から975人がエントリー。2008年の北京五輪女子5000メートル日本代表の小林祐梨子さん(29)をゲストランナーに迎え、幅広い年代の選手が秋の花泉を駆け抜けた。

 同大会は、男子マラソンの元五輪日本代表で横浜DeNAランニングクラブ総監督の瀬古利彦さん(62)が早稲田大競走部のコーチを務めていた頃に同町で合宿したことをきっかけに1990年から毎年開かれている。

 競技は2キロ、3キロ、5キロ、10キロの4部門を小学生低学年・高学年、中学生、高校生、一般の各男女別と親子の14種目に分けて行われた。選手は種目別に同体育館前からスタートし、稲刈り中の田園風景を眺めながらそれぞれのペースで走った。

 ゲストの小林さんはコースを何度も往復しながら「お帰りなさい」「ナイスラン!」と声を掛け、ハイタッチするなどして選手と気さくに触れ合った。薄曇りで風も弱くマラソン向きの天候となり、選手の中には動物やアニメキャラクター、芸能人などに仮装して楽しみながら走る人もいた。

 ゴールした選手には完走証、各種目6位までの入賞者には賞状やメダル、瀬古さんと小林さんのサイン入り色紙が贈られた。

 盛岡市から初参加し、2キロ親子の部で1位になった兼平龍君(7)=永井小学校2年=は「1位が取れて良かった」、母信恵さん(45)は「アップダウンが結構あるいいコースだった」と2人一緒に表彰台に上って満足げな笑顔を見せていた。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2024年3月29日付
一関・平泉
2024年3月29日付
一関・平泉
2024年3月29日付
一関・平泉
2024年3月29日付