花巻

自家製野菜でランチ 花巻 農業女子、飲食店とコラボ

「スペシャルランチフェア」で、花巻産野菜を使った料理を味わう参加者

 花巻市は、市内の農業女子グループ「農花(のうか)アグリヴィリーノ」と地元の飲食店が連携し、花巻産野菜を使った料理を提供する「スペシャルランチフェア」を開催している。17日は同市吹張町のイタリアンレストラン「レガーメ・ダ・オルト」(太田史弥オーナー)で開かれ、メンバーや市民らが旬の味覚を堪能した。

 同グループは、女性農業者の交流やコミュニティーづくりを狙いに2016年に結成され、現在は約20人のメンバーがイベント出店や異業種交流、講習会の開催などの活動を展開。同フェアは8月から市内3店舗で延べ7日間の日程で企画され、同店では今月17~19日にランチを提供している。

 メニューは前菜「さつま芋のサフラン煮と南瓜と自家製リコッタチーズのセルクル仕立て 赤玉葱のドレッシング」、リンゴのスープ(さんたろう)、パスタ「いろいろ野菜のコンキリオーニ フォンデュータソース」、ドルチェ「紅玉のストゥルーデル」。初日は約20人が来店し、鮮やかに仕上げられた皿を写真に納めたり、料理について話を弾ませたりして楽しい時間を過ごした。

 同グループの川村姫子さん(50)=同市二枚橋=は、前菜の赤大根や水菜などを提供。「野菜がきれいでおいしい料理になるのは作り手として感動するし、光栄なこと。見た目も良く、新鮮さや素材の良さを引き出してもらっていてとても良かった」と味わっていた。

 グループの活動をきっかけにメンバーと飲食店の間で取引が始まったり、店側の依頼で珍しい野菜の栽培に挑戦したりといった動きも出ており、小原喜代美代表(44)は「プロが料理した自分たちの野菜を食べてみることで消費者としての発見があり、それが生産者としての意欲にもなる。笑顔で楽しく野菜作りに取り組むことで、仲間や後継者づくりにつなげていきたい」と語った。

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