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糖尿病いきいきレシピコン 盛大生チーム優秀賞 制約も「満足感ある昼食」に【岩手】

糖尿病いきいきレシピコンテストで優秀賞を受賞した(左から)菅原さん、清水さん、金野さん

 日本糖尿病協会の第5回「チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト」で、盛岡大栄養科学部栄養科学科の学生チームが考案したレシピ「栄養満点!Ryo~涼・良・量~風ランチ」が優秀賞に輝いた。糖尿病食事療法のための炭水化物の比率やカロリー、塩分、材料費などさまざまな制約がある中、季節感が味わえ、栄養たっぷり、食べて満足感のある昼食に仕上げた。

 若い世代に糖尿病への関心を高めてもらい、糖尿病予備軍や糖尿病患者用のレシピを考えるコンテスト。今回は「おいしい、バランスの良い手作りごはんで、健康&幸せ家族を目指そう!」をテーマに、国内で栄養士・管理栄養士を目指す学生を対象に1食分の献立を募集した。

 書類審査(1次審査)を通過したレシピの2次審査(実技審査)・最終選考(試食審査)を全国3地区に分けて実施。同チームのレシピは全国47校、241件の応募の中から書類審査を通過して東北地区の2次審査に進み、4校、4チームの中から2位に当たる優秀賞となった。

 レシピを考案したのはいずれも同学科4年生で木村京子准教授のゼミに所属する清水麻由さん(22)=花巻市=、金野光夏さん(22)=滝沢市=、菅原朱里さん(21)=青森市出身、滝沢市在住=。

 ご飯の少なさを感じさせないよう雑穀入りご飯を具だくさんののり巻きにした「食べ応え抜群‼雑穀ご飯の彩りキンパ」、ショウガ、大葉などの香味野菜を使って薄味でもおいしく食べられるようにした「香ばしい焼き茄子(なす)とおろしの小鉢」、食後の血糖上昇が抑えられる食物繊維が多い切り干し大根を使った「柚子胡椒(ゆずこしょう)香る切干しダイコンと水菜のサラダ」などアイデアあふれるレシピを考えた。県産食材で賄える地産地消メニューで、手軽に作れる調理法にもこだわった。

 清水さんは「自分たちが学校で勉強したことを評価してもらえるのは光栄なこと。機会があればレシピを活用してほしい」と期待する。菅原さんは「優秀賞に選ばれ、自分たちの自信につながった。コンテストでいろいろな考え方に触れられたことはこれからの人生に役立つ」と喜び、金野さんは「学校で学んだことを生かした上で評価してもらい自信につながった。これから勉強して創作していく意欲が高まった」と話している。

 入賞レシピは同協会発行の雑誌に掲載され、各家庭や調理実習など活用されるという。

▲優秀賞を受賞した献立「栄養満点!Ryo~涼・良・量~風ランチ」

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