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SL銀河で結婚式前撮り JR東 来春から商品化【岩手】

SL銀河の車両をバックに、結婚式前の記念撮影を行うカップル

 JR釜石線花巻-釜石間を走る蒸気機関車「SL銀河」をバックに結婚式の前撮りを行うフォトウエディングサービスが18日、盛岡市内で行われた。SL銀河で心に残る旅をしたカップルの要望を受け、JR東日本グループが初めて実施。同グループならではのウエディングプランの一つとして、来春から本格的に商品展開する計画だ。

 フォトウエディングを行ったのは、3月に入籍した同市在住の会社員柳渡祐太さん(30)、放射線技師加奈絵さん(28)夫妻。祐太さんは鉄道ファン、加奈絵さんは宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」のストーリーが好きで、昨年6月にSL銀河に乗車した。車内でプラネタリウムを観賞したり、車窓からのどかな風景を眺めたりと印象的な旅だったことから、ホテルメトロポリタン盛岡のブライダル担当者にSL銀河での前撮りを希望。JR盛岡支社が協力し、サービスが実現した。

 同日は、車両メンテナンスなどを行う検修庫で撮影。煙を上げる迫力ある車体をバックに、華やかなタキシードとドレスに身を包んだ2人が、肩を寄せ合ったり、見詰め合ったりと幸せいっぱいのポーズを披露した。

 加奈絵さんは「思い出に残る写真が撮れてうれしい」、祐太さんは「一生ものの素晴らしい写真。笑顔の絶えない家庭を築き、家族が増えたらまた(SLに)乗りたい」と笑顔で話していた。

 同グループは、今回の撮影をモデルケースとし、価格も含めてプランの詳細を検討。SL銀河の来季運行が始まる4月ごろから、同ホテルのウエディング商品として展開する方針。同ホテルの藤森健ブライダルプランナーは「SLを前に撮影する機会はめったにない。県内外のファンや海外からの観光客にも満足いただけるのでは」と期待を込めている。

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