北上・西和賀

黄金食材 見て触れて 東京のシェフら 花巻、北上で農地見学【北上】

生産現場で髙橋さん(右)から説明を受ける鈴木シェフ(左)と難波さん=北上市相去町

 県南広域振興局は2019年1月に東京都で予定する「南いわて黄金食材旬彩ごほうびフェア」に向け、開催する東京都内のレストランのシェフらを県南地域に招いた。シェフらは18日に花巻、北上両市の生産現場を視察し、県南産食材の魅力に触れた。

 同局は、県南地域の食材を求める消費者拡大と東京市場での販路拡大を目指し、来年1月7~31日に東京都墨田区の東京スカイツリータウン・ソラマチ最上階の自然派イタリアンレストラン「ラ・ソラシド・フードリレーションレストラン」でフェアを開催。県産、県南産食材を使ったコース料理を提供する。

 食材選びの参考にしようと同店の鈴木洋一シェフ(46)とホールスタッフの難波友美さん(30)が18、19の2日間の日程で訪問。18日は花巻市台の石黒農場でほろほろ鳥、北上市和賀町の西部開発農産できたかみ牛、同市相去町の「うるおい春夏秋冬」で野菜の生産現場を視察した。

 相去町では、生産者の髙橋賢さん(43)が七色ニンジンをはじめサボイキャベツ、フィノッキオなど西洋野菜の栽培法などを紹介。「年間40~50種類の野菜を旬の季節に作っている。西洋野菜は気候に合わせて作るのに苦労し、今年は夏の暑さもあり大変だった」と労苦も語った。

 鈴木シェフ、難波さんは野菜の収穫を体験し試食。鈴木シェフは「生産者の人柄が出た丸みを帯びた味。冬になれば甘みも出てくるだろう。岩手の食材は十分魅力があり、大いに採り入れたい」と太鼓判を押していた。19日は奥州市江刺のリンゴ園を視察する。

 同局は9月28~10月4日に北上、西和賀、金ケ崎の3市町の飲食店18店舗でフェアを開催し、地元の農畜産物を使ったメニューを提供。来年1月にも3市町で第2弾を計画する。

 同局観光商業・食産業課は「3市町のフェアで地元産食材の定着を図り、東京のフェアで認知度を上げたい」と強調。来年のラグビーワールドカップと三陸防災復興プロジェクトに合わせ東京でも継続的にフェアを開き、岩手ファンを増やし誘客を図る。

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