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県内制振１件、免震５件 ＫＹＢ製の建物用装置 データ改ざん「不明」【岩手】
産業部品メーカー「ＫＹＢ」の建物用免震・制振装置データ改ざん問題で、同社は19日、改ざんが疑われる「免震用オイルダンパー」を使用した不特定多数が利用する一部の建物名を公表した。本県では、既に明らかとなっている盛岡市の盛岡中央消防署庁舎のほか、新たに陸前高田市消防防災センターで使用されていることが分かった。これらの施設以外の公表はなかった。いずれの施設の装置も改ざんが行われたかの判断については「不明」としている。
同社が不特定多数が利用する施設を中心に、所有者の了解を得られた全国70件の建物名を公表した。
陸前高田市によると、消防防災センターは東日本大震災で被災した消防庁舎を再建して２０１４年10月に完成。鉄筋コンクリート造り２階建てで免震構造となっている。建物の基礎部分に免震オイルダンパー２基が使用されている。市防災局の堺伸也局長は「国の方針に基づき早急に対応を求めていきたい」としている。
本県では、改ざんが疑われる制振オイルダンパーが１件、免震オイルダンパーが５件使用されている。盛岡中央消防署庁舎では免震用４基を使用。また、今回公表されていないが、改ざんが疑われている制振用は、盛岡市のいわて県民情報交流センター（アイーナ）で使用されている。
