奥州・金ケ崎

リンゴ収穫に汗 県南局 手伝い隊が体験【奥州】

リンゴの収穫作業を体験し農作業に親しむ「江刺りんご手伝い隊」の参加者ら

 県南広域振興局による農作業体験会は19日、奥州市江刺玉里のJA江刺グリーンファームで行われた。参加者は「江刺りんご手伝い隊」としてリンゴの収穫作業などに汗を流し、生産地の栽培管理作業に親しんだ。

 同市を代表するブランド「江刺りんご」の栽培管理現場では人手不足が深刻な課題となっている。このため、同振興局は栽培管理や収穫作業の人材確保を目的に、2017年度から「江刺りんご手伝い隊」として参加者を募り、摘果と収穫などの体験会を実施している。

 同日は、市内の女性10人が参加。作業の注意点などの説明の後、リンゴの実全体に色がきれいに着くようにする葉摘みと玉回しのほか、今が収穫の最盛期となっているジョナゴールドなどの収穫を体験した。

 参加者は、リンゴを片手でしっかりと持ち、つるに人さし指を軽く添えながら静かに上方向に傾けるなどのポイントを教わりながら、思い思いに収穫の喜びを味わっていた。

 JA江刺りんご部会の小沢静雄部会長(62)は「農家が高齢化しており、人材が確保できず人手不足となっている。リンゴの栽培管理では、手作業に頼らざるを得ない場合も多い。参加者には農作業体験で興味を持ってもらい、将来的に現場で働いてくれれば」と話している。

 同振興局農政部農業振興課によると、前回(5月)の摘果体験には28人が参加。うち10人が農家やJA江刺の選果場で働くなど、「江刺りんご手伝い隊」の取り組みが雇用につながっている。

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