一関・平泉

秋空の下 輝く大輪 中尊寺菊まつり始まる【平泉】

中尊寺本堂前の参道に展示され、参拝客らの目を楽しませている大菊三輪

 第32回中尊寺菊まつり(同まつり協賛会主催)は20日、平泉町の同寺で開幕した。紅葉が始まった境内には、町内をはじめ近隣の菊愛好者団体や学校から484点が出品され、華やかな菊花や菊の造り物が訪れた参拝者らの目を楽しませている。11月15日まで。

 会場となる本堂周辺や金色堂前には菊を展示する上屋が設けられ、地元平泉をはじめ、一関、衣川、水沢、花泉、盛岡の各菊花会が大菊三輪、懸崖(けんがい)、千輪、盆栽菊など合計409点を出品。同町の平泉、長島両小学校からも児童が丹精込めて育てた大菊一輪75点が出品されている。

 このうち本堂周辺には、花が鉢の外に垂れ下がるように仕立てた懸崖や、五重の塔の屋根部分に花をあしらった造り物を展示。宮城県から友人と訪れた女性(58)は「美しく咲いた花からも、手間をかけて育てた様子が分かる」と感心しながら見入っていた。

 まつり期間中の11月2日は午前11時から本堂で菊供養会が営まれ、供養会後は山田俊和貫首の法話、午後からは出品菊の審査を予定。菊の見頃は審査が行われる11月初めとなりそうで、同寺管財部の三浦章興執事は「今年も良い菊がたくさんそろったので、境内の紅葉と併せた景色を楽しんでほしい」と語る。

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