北上・西和賀

ばちさばき華麗に サンイチ(一関)が優勝 すこっぷ三味線県大会【北上】

団体の部で優勝した「サンイチ三味線」。歌声と息の合ったパフォーマンスで魅了した
個人は阿部悠さん(城北小2年・盛岡)
▲阿部悠さん

 第5回すこっぷ三味線県大会(実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は21日、北上市和賀町の夏油高原スキー場で開かれた。演奏パフォーマンスやばちさばきを競い合い、団体の部は一関市藤沢町の「サンイチ三味線」が優勝。個人の部は阿部悠さん(盛岡市立城北小学校2年)が頂点に立った。優勝者は12月2日に青森県五所川原市で開催される世界大会の出場権を得たほか、高価な浄法寺漆塗のスコップが贈られた。

 本県と宮城県の未就学児から高齢者まで個人の部に20人、団体の部に6団体が出場。夏油高原紅葉まつりと同時開催で、1500人以上が来場した。

 出場者はスコップを三味線、栓抜きなどをばちに見立て、独特の衣装に着飾り登壇。磨いてきたばちさばきと多彩なパフォーマンスを繰り広げ、審査員が指使いや音色、曲とのマッチング、全体の雰囲気などを見た。

 サンイチ三味線は「じょんから女節」を演奏。歌でこぶしの利いた美声を響かせ、女性11人が笑顔で息の合ったばちさばきを披露した。

 同チームは藤沢町31区自治会女性部で組織。玉澤幸子代表(54)は「昨年は3位で、今年は優勝を目標にみんなで笑顔を出すように努めた。各チームの皆さん技術、迫力もある中で優勝できたのは格別」と喜び、「世界大会でも楽しみながら、気負わずに演奏したい」と決意を新たにした。

 今回は子供たちも多く出演し、来場者の注目を集めた。個人の部優勝の阿部さんは「うれしい。お客さんに喜んでもらえて良かった」と満面の笑み。団体の部では盛岡市の川﨑湊君・穂香さんきょうだいが、かわいらしいパフォーマンスで3位に入った。

 このほか、個人の部2位に平野良治さん(北上市)、3位に菊池吾朗さん(西和賀町)、団体の部2位に垂井ガガ(北上市)が入った。

 アトラクションで大分県と北海道の団体がひょっとこ踊りを見せ、NPO法人フォルダ(北上市)の子供たちが沖縄ダンスを披露。津軽すこっぷ三味線師範、チャンピオンの4人が共演し華麗なばちさばきで会場を沸かせた。

 菅野良和大会長は「出場者の技術力が付き、パフォーマンスもパワーアップしている。お客さんにも楽しんでもらえたのでは」と成果を語った。

momottoメモ

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