花巻

楽しみながら“脳若” 東和地区家族介護教室 iPadで訓練【花巻】

タブレット端末を使って「脳若トレーニング」を体験する受講者

 花巻市社会福祉協議会東和支部が主催する東和地区家族介護教室は18日、同市の東和総合福祉センターで開かれた。15人が受講し、タブレット端末「iPad(アイパッド)」を利用した短期記憶、回想、想起といった各トレーニングに挑戦。楽しみながら脳の若返りに努めた。

 家族介護の知識普及や精神負担軽減などを目的とした市民講座。同日は「介護者こそいつまでも元気に」をテーマに端末操作やアプリ利用法を学び、より良い介護にもつながる脳の活性化に励んだ。パソコン教室などを展開するノーティ(同市星が丘)のスタッフ3人が指導した。

 受講者は、画面表示された物を数十秒で記憶し端末上に列挙する「短期記憶トレーニング」や、古い家電製品が使われていた時代の出来事や流行を思い出す「回想」などで脳を刺激。同社あんしんパソコン教室の菅原のぞみ教室長は「記憶の流れの中で、加齢とともに弱っていくのは(覚えたことを思い出す)想起。脳を若くするポイントは新しい事へのチャレンジ、人との会話、笑うこと。小さなことでもいいので挑戦を心掛けてほしい」などと伝えていた。

 受講者の中にはタブレット端末を初めて操作する人もいたが、丁寧な指導ですぐに上達。夫(83)の介護を続けているという同町土沢の女性(81)は「普段はスマートフォンを使っている孫たちを見ているだけだが、きょうは楽しかった」と笑顔だった。

 同教室は次回(11月16日)が最終回。とろみ食体験などをテーマにする。問い合わせは同支部=0198(42)3151=まで。

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