一関・平泉

県内初の団体認証 ASIAGAP JAいわて平泉ブランド米部会 五輪食材供給目指す

「ASIAGAP」の団体認証を本県で初めて取得したJAいわて平泉ブランド米部会の会員ら。金色の風をはじめとする農産物の安全性をPRし、輸出などを見据えた取り組みが進められる
地域農業 強化へ弾み

 JAいわて平泉「金色(こんじき)の風」栽培研究会の農家9人と事務局の同JAは、「JAいわて平泉ブランド米部会」として、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる国際水準の認証「ASIAGAP(アジアギャップ)」の団体認証を本県で初めて取得した。いずれの農家も本県のフラッグシップ米「金色の風」を作付けしており、プレミアム米を対象としたASIAGAP団体認証取得は東北初となる。地域農業やブランド力の強化に弾みを付け、輸出、2020年東京五輪・パラリンピックの食材供給など幅広い可能性の実現に向けて取り組みが進められる。

 2日に小野正一部会長を含む同部会の農家8人と、佐藤鉱一同JA代表理事組合長が一関市中里の同JA西部営農振興センターで記者会見し、日本GAP協会(東京都)から10月16日付で認証を受けたことを発表した。

 ASIAGAP団体認証取得は、同栽培研究会長の小野部会長が「地域の担い手を育成して継続的に稲作を発展させるために必要」と会員に提案し、賛同した農家が参加。同JAは理事会の承認を得た上で全面的な支援を決め、営農部に事務局と担当職員を配置した。

 3月にASIAGAP団体認証取得を目指す「取組宣言書」を同協会に提出。各農場の農業生産工程管理を見直し、用水や土壌の分析、出荷したコメの残留農薬検査など多岐にわたるデータを収集。農産物の安全性を証明する環境を整備し、8月に認証機関による審査を受け、登録に至った。

 ASIAGAPは輸出に対応し、20年東京五輪・パラリンピックの食材調達基準を満たしている。今後は同協会の許諾を得た上でASIAGAPマークを商品の農産物に表示するなど販売戦略への活用や、19年に本県で開かれるラグビーワールド杯でのPRなど、県や業者などと連携した展開が見込まれる。

 佐藤代表理事組合長は「オンリーワンの金色の風が誕生した。国内はもちろん輸出に向けても最大限の取り組みを進め、管内農業者の所得向上や地域活性化につなげたい」と強調。小野部会長は「農家が自負してきた農産物の品質が保証される形になった。国内でGAPの取り組みが加速する中、他に先駆けて取得できて良かった」と振り返り、「生産者としてはきちんとした工程で農産物を作り込んでいく。販売に当たってはJA平泉のブランド力向上につなげたい」と意欲を語った。

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