実績継承 発展誓う 一関学院高創立80周年 関係者ら式典
私立一関学院高校(佐伯幸雄校長、生徒310人)の創立80周年記念式典は2日、一関市大手町の一関文化センターで行われた。生徒と関係者約500人が節目を祝うとともに、同校のさらなる発展へ気持ちを一つにした。
生徒や卒業生、関係者らが出席した。佐伯校長は「先人が積み上げてきた実績を継承し、さらに磨き続ける。これからも地元に愛され、中学校に評価いただける学校を目指す」と式辞。藤堂隆則理事長は「地域に根差し、地域に愛され、地域に求められる一関学院になるよう、法人と学校が一丸となって新たな一歩を踏み出していく」と告辞した。
来賓の勝部修市長らが祝辞を寄せた後、在校生を代表して鈴木優斗君(3年)が「80周年の記念の年に在学できていることを光栄に思う。この歴史ある一関学院高の毎日の生活を大切にし、自分の個性を磨いて将来につなげていきたい」と謝辞。続けて、全員で校歌を斉唱した。
また、同校の発展に寄与した関係者に感謝状を贈呈。記念講演では北里大獣医学部の土岐朋義さんが「陸上競技生活と研究生活 二つの経験から見えたもの」と題して講話した。
同校は1938年5月に一関夜間中学校として創立。63年に一関商業高、関城工業高が統合して一関商工高となり、2001年に一関学院高と校名変更した。卒業生は1万6042人。「勤労」「敬愛」「協調」を校訓とし、各界に優れた人材を輩出している。
感謝状の表彰者は次の通り。(敬称略)
阿部克郎(元理事長)故佐々木時雄(前理事長)小野寺佳代子(前校長)鈴木和枝(元PTA会長)佐藤初男(同)小野眞慈(同)佐藤ひろみ(同)沼倉美香(同)高橋とく子(同)安部靖子(同)舘洞毅晴(前PTA会長)天童能彦(野球部後援会前会長)佐々木文人(同後援会長)畠山睦(同部OB会前会長)及川秋男(同OB会長)
momottoメモ
一関市八幡町の一関学院高校は創立80周年を迎えた。1938(昭和13)年に開校した一関夜間中学校を前身とし、時代とともに変遷を遂げながらこれまでに1万6000人を超える人材を輩出。向学心ある勤労青少年が勉学にいそしむ場として始まった歴史から校訓に「勤労・敬愛・協調」を掲げ、建学の精神を脈々と継承してきた。学びやには未来ある若者が集い切磋琢磨(せっさたくま)している。
(報道部・千葉順子、2回続き)