親子で気軽に楽しんで 「こどもたちのいるところ ジャズコンサート」【花巻】
いしどりやワンデースクール実行委員会(板垣あや子会長)主催の子育て支援事業「こどもたちのいるところ ジャズコンサート」は3日、花巻市石鳥谷町の石鳥谷国際交流センターで開かれた。若い母親らが幼児と一緒でも鑑賞できるよう運営や進行に工夫が凝らされ、会場には音楽を楽しむ子供たちの笑顔が広がった。
未就学児の泣き声などにも気兼ねせず、多くの人に生のジャズ・サウンドを楽しんでもらう催し。子供連れ約20人が来場し、盛岡市在住の若手4人組バンド・鰰(はたはた)の演奏に耳を傾けた。
鰰は岩手大学ジャズ研究会の新旧部員で構成され、全員が20代。同日は季節に合わせたスタンダード曲「枯葉」や童謡「もみじ」など11曲を披露し、リーダーでフルート担当の君塚彩さん(28)は「ジャズは敷居が高いイメージがあるかもしれないが、小さな頃から耳にし、気軽に聴くきっかけになれば」と和やかな表情だった。
打楽器体験やお菓子タイムも交えたステージだけに、子供たちも飽きずに楽しめた様子。板垣会長は「静かにできない幼児を連れていても楽しめる企画をしてみたかった。小さなうちに生演奏を聴く経験は意義深いと思う」と話し、ドラムセットの前ではしゃぐ子供たちの姿に目を細めていた。