奥州・金ケ崎

トラクターの操作習得 女性農業者対象に研修会【金ケ崎】

女性農業者らがトラクターの操作実習などに取り組んだ県南地域女性農業機械操作研修会

 県南広域振興局による2018年度県南地域女性農業機械操作研修会は7日、金ケ崎町六原の県立農業大学校で開かれた。農業経営者や関心を持つ女性が参加し、同校上席講師らの指導を受けてトラクターの操作や始業点検方法などを学んだ。

 研修会には、9人が参加。農業機械の取り扱いや県内の農作業事故発生状況について説明を受けた後、同校の高橋智宏上席講師らの指導を受けながら、校内に設けられたコースで走行や車庫入れ、車両の点検を体験した。

 一般車と異なる車高や運転感覚などに戸惑いつつも、参加者は自身の今後の活動や経営などに役立てていこうと、真剣な表情で習得に励んだ。高橋上席講師は「乗って事故に遭わないよう安全に気を付けること」と語り、降車の際には転落事故防止のため後ろ向きで降りるなど、特に安全意識の重要性と交通ルール順守を強調した。

 両親と共に切り花や野菜、コメの生産を行っている農業照井静香さん(37)=花巻市=は、初めての運転に「音が大きくて恐怖心がある。20キロしか出せなくても速く感じるし、ハンドルを切るとすごく曲がる。車とは勝手が違う」と感想を語った。現在は父がトラクター操作を行っているが「父も高齢なので、家に帰ってもしっかり動かせるようになりたい」と熱心に取り組んでいた。

 研修会は女性農業者の機械作業技術向上が目的で、県南地域の農業生産に携わる女性から農業機械の操作、農作業の安全に関する研修要望が多く寄せられていたことを受け、同振興局が今年度初めて企画した。

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