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ものづくりへの思い熱く 「五感市」でトークショー【岩手】

オープンファクトリー「五感市」の一環で、ものづくりへの思いが語られたトークショー

 奥州、一関、平泉3市町で開催中のものづくりの現場を公開する「オープンファクトリー『五感市』」(実行委主催、岩手日日新聞社など後援)のトークショーが10日、一関市田村町の世嬉の一酒造クラストンで開かれ、関係者がものづくりへの熱い思いを語った。

 トークショーには約50人が来場。「全国に広がるオープンファクトリー」をテーマに、中川政七商店の井上公平氏と翁知屋の佐々木優弥氏、岩谷堂タンス製作所の三品綾一郎氏がパネリストを務めた。

 井上氏は、工芸と観光を結び付けて波及効果を広げることを狙いに博覧会を各地で開催していることを示し「工芸を知ってもらうきっかけにして、工芸の再評価を通じて作り手の誇りを取り戻す」と狙いを語った。

 佐々木氏は普段から製作体験などを行っていることについて「知ってもらうきっかけとしては大きい。職人技を価値あるものと感じてもらってから、今度使ってみようかなどと思ってもらうきっかけを大事にしたい」と述べた。

 三品氏は五感市の来場者が実際に商品を購入したことを明かし「見学用に造られた工場ではないので、外部に見せたくないという意識があったが、臨場感があった方がいいという声をもらったので参加した。生で現場を見てもらって売れたのは自信につながる」と手応えを口にした。

 このほか、セメントプロデュースデザインの金谷勉氏が「伝統的な工芸・技術を新たな商品に」と題して講演した。

 五感市は11日までで、公開日程などは実行委のホームページで周知しているほか、一BA(一関市上大槻街)と翁知屋(平泉町平泉)、cafe&livingUCHIDA(奥州市水沢東大通り)に開設した案内所で各会場の紹介に当たっている。

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