一関・平泉

寒風に揺れるオレンジカーテン おいまつ柿 天日干し【一関】

干し場をオレンジ色に彩る一関市花泉町老松の特産「おいまつ柿」

 一関市花泉町老松で、特産の「おいまつ柿」を使った干し柿作りが本格化している。老松地区住民でつくる老松柿生産組合「おいまつ柿援隊」(小野寺義成組合長、組合員23人)の組合員による天日干しは終盤を迎え、作業場はオレンジ色のカーテンで彩られている。

 作業は5日に開始。今年は組合が所有する約25アールの畑で収穫した実のほか、住民から提供を受けた柿もあり、組合員は1万個ほどの皮むきや天日干しに当たっている。

 作業は同地区内の旧JAいわて南老松支店で実施。野外に設置された高さ約4メートルの干し場には丁寧に皮をむいた色鮮やかな実がつるされ、寒風にさらされている。

 12月上旬から箱詰め作業を始め、中旬から新鮮館おおまち(同市大町)などで販売する予定。小野寺組合長(78)は「今年は去年に比べて約2000個少ないが、その分実はとても大きい。序盤に干したものは上々の出来に仕上がっている。多くの人に食べてほしい」と話している。

 おいまつ柿の生産は、特産品の販売で地域を活性化しようと10年ほど前にスタートした。その後に地元農家らでおいまつ柿援隊を立ち上げ、干し柿作りや加工食品の開発、販売に取り組んでいる。

momottoメモ

【「おいまつ柿援隊」もっと詳しく】
古里の味 ブランドへ
冬に増す 色、甘み
継承に真心込めて
干し柿ができるまで

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