一関・平泉

初の萩荘羊肉 美味 下大桑の飼育者らが「食べる会」 本格流通に手応え【一関】

萩荘産の羊肉を使った料理を味わう出席者

 牧羊を通して地域振興を目指す一関市萩荘の下大桑ヒツジ飼育者の会(桂田清会長、会員15人)は、今年生まれた子ヒツジを初めて食肉に加工した。16日夜に同市千厩町のレストランあさひやで「萩荘ヒツジを食べる会」を開き、会員と関係者約40人に“萩荘産”の羊肉を使った料理を提供。会員たちは自分たちでつくり上げた羊肉を味わいながら、今後の活動に気持ちを新たにした。

 同会は2016年に設立し、同地区内に複数の牧場を設けて英国原産のサフォーク種16匹を飼育している。今年3月には出荷用の子ヒツジ6匹が誕生。うち雄1匹は生後も間もなく死んだが、残り5匹を育て上げた。2匹は花巻市の同会の飼育オーナーに提供し、残りの3匹を今月に内臓処理も受け持つ宮城県の食肉加工業者に出荷した。

▲レストランあさひやで開かれた萩荘ヒツジを食べる会。ラム肉を使ったさまざまなメニューが並んだ

 料理の材料に使われたのは、体重約30キロの雄から取れた10キロ弱のラム肉。しゃぶしゃぶやロースト、握りずし、カレーなど肉や羊脂を余すことなく使った約20種類のメニューがバイキング形式で会場に並んだ。

 会員をはじめ、出席した市議会議員や市職員らも料理に舌鼓を打った。会員の阿部豊さん(62)は「臭みがほとんどなく、軟らかくて食べやすい。自分で育てたヒツジなので、とても感慨深い」と目を細めた。

 同会では毛刈り講習なども実施しており、その際に収穫した羊毛を使ったフェルトも制作。焼き肉用のオリジナルたれの開発も同時に進めるなど精力的に活動を進めている。

 出荷した残り2匹の羊肉は会員らで味わい、19年度から本格的な流通を目指す。同会の目標飼育数は100匹で、休耕田や山林を利用して牧羊地を拡大していく考えだ。

 念願の食肉加工が実現し、桂田会長(79)は「おいしいと言ってもらいうれしく思う。おコメだけの農業ではなく、これからは牧羊も一緒になって地域を盛り上げていきたい」と達成感に浸っていた。

momottoメモ

羊の里を目指して

 牧羊を通して地域振興を目指すユニークな取り組みが、一関市萩荘で動き始めている。2016年発足した下大桑ヒツジ飼育者の会(桂田清会長、会員15人)。萩荘をヒツジの名産地に発展させ、一関の新たな観光スポットにしようと奮闘する会員たちの、壮大な夢を追った。(2017年9月連載)

(上)下大桑を名産地に 有志組織設立、一から手探りで
(下)羊肉初出荷へ着々 衛生管理学び繁殖用を放牧


◆下大桑産羊肉に興味 ソーセージ加工へ牧場訪問 花巻農高食農科学科3年生
◆ヒツジ気遣い毛刈り 下大桑飼育者 ノウハウ学ぶ
◆子ヒツジ誕生 喜びの春 下大桑飼育者の会 5匹、出荷へ一歩

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