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岩手競馬 再開、あす判断へ 知事「準備を進めている」

 岩手競馬の競走馬から4頭目の禁止薬物が検出され、レースが中止になっている問題で、県競馬組合の管理者を務める達増拓也知事は19日の定例記者会見で、24日から3日間のレース開催について「公正な競馬の開催に向け準備を進めており、21日には発表できる」とし、21日に可否の判断を示す考えを明らかにした。

 レース再開に向けた条件としては「違法薬物を馬が接種していない状態で、競馬が開催されること。そのために必要な作業をしている」と具体的な内容は明らかにしなかった。

 また、原因が解明されていない段階で10月に南部杯を開催したことを挙げ「あの時と今と違うのは、警備体制をより強化し、必要な馬の検査を追加的にやっている。それをやれば、公正な競馬の開催が可能だ」と述べ、必ずしも原因究明が再開の絶対条件ではないとした。

 早期再開に向け「ファンの皆さんの期待がある中で中止というのは大変残念。公正な競馬開催ができるように今、準備を整えているところ。それができ次第、一日も早く開催したい」と述べた。

 国際リニアコライダー(ILC)について、日本学術会議の検討委員会が示した文部科学省への回答案で、誘致に慎重な姿勢を示したことには「巨額の予算や他分野への影響などは、果たして学術会議で検討することなのかと疑問に思う。学術、科学の視点からILCができることについての検討が期待されているのではないか」と指摘。

 さらに「東日本大震災後の新しい東北の在り方という観点、日本全体の科学技術を基礎にした未来の発展方法などのビジョンは学術会議で議論すべきではない。それを理由に反対となるのはおかしい」と反論した。

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