一関・平泉

優勝候補の「一角」に 一関高専、全国ロボコンへ

アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテストに出場する一関高専機械技術部

 一関市萩荘の一関工業高等専門学校機械技術部が、アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(ロボコン)2018東北地区大会(4日、山形県・鶴岡市藤島体育館)で大会史上初となる4連覇を果たした。同部のマシンはアイデア賞、特別賞も受賞。部員たちは全国舞台に気持ちを高ぶらせながら、一戦必勝を誓っている。

 今年の競技課題は「ボトルフリップ・カフェ」。自律して動く「自動」、遠隔操作する「手動」のマシン2台からペットボトルを射出し、自陣フィールド内にある8テーブル上にボトルを立てる数とスピードを競う。

 東北地区大会には14チームが出場し、一関高専はA、Bの2チームでエントリー。このうちBチームは予選リーグを突破して、決勝トーナメントに進出すると、決勝では福島高専Aチームを退けて栄冠を手にした。

 Bチームはリーダーの泉壮洋さん(電気情報工学科4年)、手動マシンを操縦する杉村忠玄さん(機械工学科4年)、自動マシン担当の千葉響己さん(未来創造工学科2年)。プログラミングで自動走行する「一角鯨」とコントローラーで操縦する「一角獣」で大会に挑んだ。

 マシン開発において、チームは安定性を重視した。ペットボトルを飛ばす射出口を一つに絞り、マシントラブルが発生するリスクを軽減。さらに射出口の角度を変更できるように工夫し、より確実にペットボトルを置くことができる。

 Aチームは地区予選リーグで惜しくも敗れたが、使用したマシン「ツインキャット」がアイデア賞と特別賞を受賞。リーダーの阿部洋樹さん(制御情報工学科4年)は「負けたのは悔しいが、見ている人の記憶に残るマシンを作ることはできた。Bチームには優勝を目指して頑張ってほしい」とエールを送る。

 全国大会は25日に各地区予選を勝ち抜いた25チームが出場して東京都の両国国技館で開かれる。Bチームは現在、同校体育館で試合形式の練習を重ねる。2年生時から選手として全国大会に出場している泉さんは「4年間の中で一番自信があるマシンができた。優勝という言葉に捉われなかったのが結果につながった。本番では一つでも多く試合をしたい」と静かな闘志を燃やしている。

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