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「南部一郎」召し上がれ 一関の特産カボチャ 岩手大の学食、あすまで

一関産の南部一郎を使った特別メニューを味わう岩手大の学生たち
南部一郎の甘味を生かして作られた(下から時計回りに)サラダ、パイ、天ぷら

 一関市厳美町本寺地区の特産カボチャ「南部一郎」を使った特別メニューの提供が20日、盛岡市上田の岩手大の学生食堂で始まった。22日までの3日間、天ぷらやパイなど4種類を期間限定で味わうことができ、甘味を生かしたメニューが人気を博している。

 南部一郎は、高い糖度と鶴首のような形が特徴。特別メニューの提供は、同大の学生が同地区で収穫を体験したのをきっかけに、7年ほど前に始まった。今年は学生たちが10月下旬に収穫を体験。熟成期間を経て、大学生協に150キロが出荷された。

 今回提供されるメニューは、南部一郎を使った天ぷら、サラダ、シチューの4品(シチューは21日から)。20日は生産者で「骨寺村荘園カボチャ研究会」の佐藤弘征会長が同大中央食堂を訪れ、各メニューを味わいながら学生と懇談した。

 人文社会科学部1年の佐藤玲香さん(19)は「想像以上に甘くておいしい。農家の人たちが手間暇かけて作った物が味わえるのもうれしい」と舌鼓を打った。佐藤会長は南部一郎の特徴や生産過程などを説明した後、「地元の大学で若い方々に消費してもらえてありがたい」と喜んだ。

 学食の松﨑美枝店長は「南部一郎のメニューは毎年人気。すぐになくなってしまうため、徐々に仕入れの量を増やしていければ」と話していた。

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