一関・平泉

人材確保、育成事例紹介 雇用労力向上研修会 一関の生産現場視察

研修会で行われた現場作業の視察

 大規模園芸経営体の育成に関する雇用労力のマネジメント力向上「現地研修会」(県南広域振興局農政部主催)は20日、一関市川崎町のかさい農産で開かれた。県南地方で大規模経営体を目指す8経営体などが参加。同社の葛西信昭代表取締役会長を講師に生産現場を視察したほか、効果的な雇用管理、人材確保や育成について事例を聞くなどした。 

 先導的な大規模経営体の取り組みを学び、ノウハウを習得するとともに、経営体のネットワークづくりを図ろうと、同振興局の地域経営推進費事業を活用して開催。一関市や奥州市などで野菜や花卉(かき)を生産している経営体から8人が受講したほか、関係機関・団体から担当職員ら10人余りが受講した。

 葛西会長は地場食材の十分な確保が難しくなっている学校給食を例に挙げ「地域の農業、地域の食を守るため、ある程度は規模を拡大しなければならない」と指摘し、「ビジネスはシステム。システムを構築することで、雇用も販売も『カイゼン』が可能になる」などと事例を交えて助言した。

 同社はGAP(農業生産工程管理)の国際版と日本版の認証をいち早く取得し、適正な労務管理の下、葉菜類の生産や販売などを行っている。研修会ではコマツナやホウレンソウの梱包(こんぽう)作業などの視察も行われた。

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