一関・平泉

独創性光る「ガパオ麺」 阿部君(赤荻6年)が全国大会へ 即席麺小学生レシピコン【一関】

インスタントラーメン小学生レシピコンクール札幌大会で調理する阿部悠君(阿部君提供)
阿部悠君が創作した「エスニック香るガパオ麺」。インスタントラーメン小学生レシピコンクール札幌大会で優秀賞を受賞した(阿部君提供)

 一関市立赤荻小学校6年の阿部悠君(11)は、日本即席食品工業協会が主催したインスタントラーメン小学生レシピコンクール札幌大会で「エスニック香るガパオ麺」を発表し、優秀賞を受賞した。12月9日に東京都で開かれる全国大会に北海道・東北地区代表として出場する。阿部君は「とてもうれしかった。全国で最優秀賞を取れたらいい」と張り切っている。

 同コンクールは身近な材料による食育を目的に、インスタントラーメンを使った手軽でおいしく、楽しいレシピを小学4~6年生を対象に募集した。17回目となった今年は10日に札幌大会が開かれ、北海道・東北地区の書類選考を通過した小学生15人がそれぞれ創作したメニューを調理、披露した。おいしさや栄養バランス、盛り付け、手軽さ、独創性を考慮し各賞が選出された。

 阿部君は父親が夕食でガパオライスをよく作ってくれることから、ガパオ麺を思い付いた。麺や具の味が相性ぴったりになるように何度も練習し、家族にも試食してもらい意見を聞いた。一昨年の同コンクールに出場した姉の体験から独創性が重要だと分かったため、簡単には思い付かないような料理にしたという。

 調理ではインスタントラーメンをゆでた後、オリーブオイルと自宅で育てたバジルなどをミキサーにかけてジェノベーゼソースにしてあえた。ひき肉とタマネギ、パプリカ、ニンニクを炒めて麺に添え、さらに目玉焼きとバジルの葉を載せた。

 大会では緊張気味だったが、地元の調理製菓専門学生が手伝ってくれたこともあり、明るい雰囲気の中で作業できたという。出来上がったガパオ麺については「練習よりとてもおいしいと母に言ってもらえた。自分でもとてもおいしくて、じんわりきた」と振り返り、達成感をにじませる。2位相当の優秀賞に選ばれたことには「他の人の料理がとてもすごくて、賞は無理だねと母と言い合っていた。自分の名前を呼ばれ、とてもうれしかった」と笑顔を広げた。

 全国大会には各地区代表の小学生が集まる。阿部君は「この前の反省を生かしたい。麺をゆでたらすぐオリーブオイルを混ぜて固まらないようにし、調味料の使い方もしっかり頭に入れたい」と思い描き、「最優秀賞か審査員賞を取ってみたい」と目標を掲げている。

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