花巻

賢治描いた冬の世界 瀬川さん(西和賀在住)が写真展【花巻】

本県の冬の魅力を紹介している写真展「イーハトーブの冬~五感で味わう世界」

 写真展「イーハトーブの冬~五感で味わう世界」は、花巻市高松の宮沢賢治イーハトーブ館で開かれている。西和賀町在住で写真家の瀬川強さん(64)が、自作の中から、賢治童話「雪渡り」と「水仙月の四日」をイメージさせる写真を中心に選び展示。来館者が瀬川さんの作品を通し、賢治が思い描いた冬のイーハトーブの世界観を楽しんでいる。2019年3月末まで。

 同市矢沢の宮沢賢治記念館特別展と連携した企画の第4弾で、今回は同館で10月から開催されている「雪渡り」展に関連した写真展。物語の一場面などを思い起こさせる美しい作品約50点が並び、来館者の関心を誘っている。

 瀬川さんによるギャラリートークが先日行われ、賢治ファンや写真愛好家ら約60人が来館。瀬川さんは一点ずつ撮影時のエピソードなどを交えて解説し、岩手の冬が持つ魅力を語った。

 このうち作品「足跡1」は、新雪の上を歩き回った小動物の姿を思わせる一枚。瀬川さんは物語の流れを関連させつつ「2頭の野ウサギがじゃれ合った跡が残っている写真です。賢治さんを理解するには、自分でイーハトーブの野山を歩き、心に感じることが大事と思う。皆さんもフィールドを歩いてみてください」などと、写真家らしい賢治作品の楽しみ方を紹介していた。

 展示は午前8時30分~午後5時。問い合わせは同館=0198(31)2116=まで。

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