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食感工夫 もちもち羊羹 回進堂 県立大生とコラボ フェザン店で限定発売【岩手】

コラボレーションした回進堂の新商品「もちもち和羊羹」をPRする県立大の学生たち

 奥州市江刺の老舗菓子メーカー回進堂(菊地清代表取締役)は1日、県立大の学生と開発したきな粉や黒蜜を掛けて食べる新商品「もちもち和羊羹(ようかん)」を発売した。学生の斬新なアイデアを同社の技術力を生かし商品化。発売初日はJR盛岡駅ビルフェザン内の店舗で、企画した学生らが店頭に立ち新商品をPRした。

 盛岡駅ビルフェザンと同大総合政策学部3年生が協働で展開するプロジェクトの一環で、「南部せんべい」や「かもめの玉子」「白金豚」に続く第4弾の新商品開発プロジェクト。今回は回進堂の協力を得て「ごほうび羊羹をつくろう!」をテーマに、最終審査会で最優秀に選ばれた学生の企画を基に商品化に取り組んだ。

 新商品は、もちもちとした食感が特徴の羊羹を一口サイズにカットし、きな粉と黒蜜を掛けて食べる。パッケージには、学生のアイデアを採用し、英語にも対応した「食べ方指南書」が記載されている。

 同日は同学部の学生7人が店頭に立つなどして、買い物客への試食をはじめ、新商品の説明や販売を手伝った。商品を企画したチームで、リーダーを務める同学部3年の菅原雄太さん(20)は「きな粉や黒蜜と今までにありそうでなかった組み合わせで、さらにおいしくなった羊羹をぜひ多くの人に食べてもらいたい」と話していた。チームメートの山口海翔さん(20)も「もちもちした食感を楽しんでほしい」とPRする。

 菊地代表取締役は「今までにない学生の面白い発想に驚いたし、会社としても刺激を受けた。学生のアイデアを実現する職人の技術によって商品化にこぎ着けることができた。工夫を凝らしたパッケージを楽しみながら味わってもらいたい」と期待を寄せた。

 もちもち和羊羹は、回進堂フェザン店のみの限定発売で、価格は700円(税込み)。

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