ブタ、イノシシの生態紹介 牛の博物館でミニ企画展【奥州】
来年のえと・イノシシにちなみ、奥州市牛の博物館は家族で楽しむミニ企画展2019「猪(チョ)~まるかじり!ブタ展」を同市前沢の同館で開いている。ブタとイノシシの剥製や骨格標本、人との関わりを示す資料などを並べ、生物学・民俗学といった角度からその生態を紹介している。27日まで。
ウシやニワトリと並び、家畜として挙げられるブタ。イノシシを先祖とする偶蹄類で約1万年前に人間に飼われ始め、イノシシとは異なる特徴を持つようになった。日本では約1000年前にブタが飼育されていた記録が残っており、品種改良が進んだ明治時代以降、食用として広く消費されるようになったという。
今展では、詳しくは知られていない生態に迫るべく、剥製や標本などの生物資料のほか、関連する娯楽品や世界で発行されるコイン、切手などの民俗資料、同館の主テーマであるウシとの対比、親子で楽しめるクイズなどが設けられている。
一関市赤荻から訪れた大越龍三さん(85)は「ウシの博物館で開かれるえとの展示には、興味があるので来ている。ブタにはたくさん種類があるのは知っていたが、イノシシとの比較もあって面白い」と話していた。
開館時間は午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)。月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)が休館。