淡い輝き今が“見頃” 水沢の酒井さん ウィルタネン彗星撮影【奥州】
奥州市水沢のアマチュア天文家酒井栄さんは、公転周期5年余りのウィルタネン彗星(すいせい)を撮影した。同彗星は今月中旬が最も明るくなり3等級台となるという。
同彗星は1948年1月に米国カリフォルニア州の天文台のカール・ウィルタネンが発見。公転周期は5・4年で、ヨーロッパ宇宙機関の彗星探査機ロゼッタが当初目標とした。
酒井さんは6等級となった今月2日夜、南の空で淡く光る様子を撮影した。酒井さんは「中ごろが最も明るくなるが、月明かりのため今週中が見頃。5センチ双眼鏡でも分かりやすいので、観測してみては」と呼び掛けている。
同彗星は夕方ごろから南の高い空で観測できる。彗星自体が白く明るくなってきており、その周辺に広がりがあるので彗星と分かりやすいという。今後は地球と太陽に接近するため、見掛けの動きも速くなっていく。