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特定の受験者 優遇 岩手医科大編・入試 文科省「不適切」と指摘

医学部入試に関する文部科学省の緊急調査で「不適切」とされた件について説明する岩手医科大の関係者=8日午前11時ごろ、盛岡市

 盛岡市の岩手医科大は8日、文部科学省が実施している医学部入試に関する緊急調査で、特定の受験者を優遇したなどとして「不適切」と指摘されたことを明らかにした。編入試験で同大出身者を優遇して合格させたほか、一般入試で一部の不合格者より総合評価の低い受験者を追加合格としていた。今後は成績順位を順守した合格者選抜など、透明性の高い試験を行うとしている。

 祖父江憲治学長ら関係者が同日、盛岡市内で記者会見し発表した。

 同大は、2月に歯科医師免許取得者または取得見込者が対象の学士編入試験を実施した。34人が受験し、7人が合格。このうち同大歯学部出身の3人について、優位な判定を行っていた。同大出身者枠があることは、募集要項に明記していなかった。

 佐藤洋一医学部長は、卒業後に地域医療に従事することを出願条件としており、その信用性を重視する観点から同大出身者を優遇していたと説明。「私学の裁量の範囲内で、不適切性の認識はない」と語った。同大出身者枠の募集要項への明記はせず、今後は成績順位を順守した合格者選抜を行う方針を示した。

 2018年度医学部一般入試では、正規合格者約130人のほか、辞退者の発生などを考慮し、51人を繰り上げて追加合格とした。このうち一部の不合格者より面接などの総合評価が低い受験者1人を追加合格にしたとして、文科省の指摘を受けた。佐藤医学部長は追加合格の連絡をしたが辞退した受験者などがおり、結果的に成績通りの合格者にならなかったと釈明。追加合格の対象者に入学の意向を確認した記録が残っていないことから、「詳しく説明できない」とした。性別や出身地など、特定の属性を優遇してはいないという。

 文科省の指摘を受け、同大は合格者への連絡記録を残すほか、第三者調査委員会などによる調査を進め、不合格者の救済措置について検討する方針。祖父江学長は「公平性の担保に向けて粛々と取り組み、不安を与えないような入試運用に努める」としている。

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