一関・平泉

ロボコン日本一 マシンに熱狂 一関高専機械技術部 地元で初披露、子供らも操作

一関高専機械技術部の部員に教わりながら一角獣の操作を体験する来場者

 一関地区まちづくり推進協議会が主催する「ふれあおう! ロボコンと3Dプリンタの世界2018」は9日、一関市大町のなのはなプラザで開かれた。一関工業高等専門学校機械技術部が第31回アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2018(11月25日、東京都・国技館)で優勝したロボットを披露したほか、3Dプリンター体験教室も開催し、来場者にロボコンやものづくりの魅力を伝えた。

 ロボットのデモンストレーションでは、日本一となった同部Bチームが製作した「一角鯨」「一角獣」をはじめ、東北地区大会でアイデア賞などを受賞したAチームの「ツインキャット」が登場。会場には競技場が再現され、マシンから発射されるペットボトルがテーブルに次々と置かれると観衆から拍手が沸き起こった。

 体験会では、子供たちが部員に教わりながらロボットを操作。指示通りに動作すると笑顔を見せ、保護者たちは興味深そうにロボットを眺めて部員たちに構造などを質問していた。

 このほか、オリジナルのはんこが製作できる3Dプリンター体験教室や国際リニアコライダー(ILC)の紹介コーナーも多くの人でにぎわった。

 親子で訪れた及川紗英ちゃん(5)は「(ツインキャットが)かわいかった。また操作してみたい」とにっこり。兄の和真君(室根西小学校1年)は「操作がうまくできてうれしかった。自分も将来あんなロボットを作ってみたい」と夢を膨らませていた。

 同部は盛岡市や仙台市などでは自作ロボットを披露してきたが、一関市で実演するのは今回が初めて。Aチームリーダーの阿部洋樹さん(制御情報工学科4年)は「ツインキャットは子供に人気が出るように意識して製作した部分もあったので、喜んでもらえてうれしかった」と語った。

 Bチームリーダーの泉壮洋さん(電気情報工学科4年)は「地元でロボットを見せる機会はなかったので良かった。イベントをきっかけにロボコンに興味や関心を持ってもらえたら」と期待していた。

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