県内外

災害時役立つ別冊県版作製 NTTタウンページ発刊式【岩手】

防災タウンページを手にする達増知事(左)と吉松常務取締役

 NTTタウンページ(東京都、酒井紀雄社長)は、災害時に役立つ別冊「防災タウンページ」県版を作製し、県庁で11日、発刊式が行われた。災害への備えや発生時の対応などを掲載し、公衆電話や避難所を示した付録のマップなどと一緒に年内に県内全戸・事業所に配布される。

 県と同社が7月に締結した防災啓発情報の発信に関する協定に基づく取り組み。盛岡市、久慈市の2版に加え中央、県南、沿岸、県北の4版を発行し、「暮らしのミカタ」をテーマにした職業別電話帳・タウンページ本誌、マップとの3点セットで配布する。

 防災タウンページは、手軽に持ち出しやすいB5判、15ページ。電話での安否確認や平時の備え、情報収集、避難所生活、応急手当て、生活再建までをイラストを多用して簡潔にまとめた。巻末には若い世代が使い方を知らない公衆電話のかけ方も掲載した。B4判、両面刷り二つ折りのマップは、11エリアごとに主な公衆電話と災害時用(特設)公衆電話、指定避難所の位置を提示。本誌でも特集企画を収録した。

 発刊式で吉松康夫同社常務取締役が概要説明した上で「ページをめくるごとに災害状況に合わせてどう行動すればいいかが分かる編集内容。常備薬的に使っていただき、県民のお役に立てれば幸い」と語った。

 子供たちも親しみやすいよう防災タウンページにも登場するご当地ヒーローなども同席した式で、達増拓也知事は「防災タウンページの配布は、岩手の防災力強化への大きな支援になり、心強い」と感謝した。

 52万3400部を発行。引き続き発行周期に合わせて同封する予定。

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