外国人対応を指南 宿泊業向け手引書 日本公庫 支援ツールを作製【岩手】
日本政策金融公庫は、インバウンド(訪日外国人旅行者)対応に初めて取り組む事業所向けに、ポイントをまとめた手引書「外国人客おもてなしガイドブック 宿泊業編」など支援ツールを作製した。2017年度の「飲食店編」に続く第2弾。同公庫一関支店でも管内の宿泊施設などに配布する予定で、インバウンド誘客の一助としてもらう。
同公庫ではインバウンド対応支援の一環で、外国語が話せなくてもできるインバウンド対応として飲食店用のガイドブックを17年度に作製。笑顔でのおもてなしやトラブル回避の方策などのアドバイスを示し、「何名様ですか」「ただいま満席です」などと書かれた指差しコミュニケーションツールと共に好評を博した。今回は飲食店と同様にインバウンド対応が求められる宿泊業のためのガイドブックを作製した。
ガイドブックでは、飲食店編のようにおもてなしの心構えや各国の特徴、豆知識を紹介。指差しコミュニケーションツールには、チェックイン時の「ご予約のお名前をおうかがいします」「パスポートをコピーさせていただけますか」、食事時の「食べられない食材はありますか」などを、英語と中国語(繁体語、簡体語)、韓国語で明記した。
さらに宿泊業向けとして風呂の入り方を示すチラシも作製し、浴室に入る前に脱衣所で衣類を脱ぐことや、湯船に入る前に体を洗うことなどをアドバイスしている。
一関支店では地元の宿泊業の一部関係者にガイドブックなどを送付するとともに、今後希望者に配布する方針で、「これから増えるインバウンドの対応のために活用してほしい」としている。
問い合わせは同支店=0191(23)4157=へ。