北上・西和賀

高校演劇部 参加募る 来年3月、アワード 西尾さん(鳥公園主宰)が課題脚本【西和賀】

第1回いわて銀河ホール高校演劇アワードでリハーサルに臨む盛岡市立高演劇部(資料)

 高校生による演劇コンテスト「いわて銀河ホール高校演劇アワード2019」(西和賀町など主催)は、2019年3月20~23日に同町上野々の町文化創造館銀河ホールで開かれる。プロの劇作家が書き下ろした共通の脚本で上演し、演出力を競う大会。今回は劇団鳥公園主宰の西尾佳織さんが課題脚本を手掛ける。今月21日まで全国からのエントリーを受け付ける。

 高校演劇では全国高校演劇大会(全国高校総合文化祭演劇部門)以外に審査を受ける場が少ない。アワードはこれを受け、生徒がやりがいを感じる機会をつくろうと、2017年度に始まった。

▲「いわて銀河ホール高校演劇アワード2019」の課題脚本を書き下ろす西尾佳織さん

 気鋭作家の未発表作を初演できることが目玉の一つ。今回脚本を書き下ろす西尾さんは東京都出身の劇作家、演出家で、同劇団では全作品の脚本、演出を担当している。「カンロ」が第58回、「ヨブ呼んでるよ」が第62回の岸田國士戯曲賞にノミネートされた。

 他にも▽演劇専用に整備された同ホールでの上演とリハーサル▽プロの演劇関係者による助言▽他校部員との交流▽個人賞の開設―など、演劇を愛する生徒の期待に応える内容を盛り込んでいる。

 2月に開かれた第1回は、本県と大阪府の5校が出場。出場校からは「これまで意識してこなかった脚本を深く読み込む作業ができた」「これからの活動にも生かせる」などの声が聞かれた。

 第1回はクラウドファンディングを活用して実施。今回は町事業となり、県の補助を受ける。事務局は「高校生が演出で競うのはこの大会だけ。奮って応募を」と呼び掛けている。

 脚本の詳細は追って発表する。出場決定後、来年1月に台本を送付。上演プランの提出などを経て、3月20日から同町に滞在する。20~22日が公開リハーサルで、上演、審査、表彰は23日。24日に解散となる。

 照明、音響など上演時の作業は出場校が担当する。出場希望が6校以上の場合、応募理由などをまとめた提出作文から選考し5校に絞る。

 問い合わせは同ホール=0197(82)3240=へ。

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