花巻

勇壮華麗に1年の締め 大償神楽舞い納め 権現舞など8演目【花巻】

勇壮華麗な舞が大勢の来場者を魅了した大償神楽の舞い納め

 花巻市大迫町に伝わり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される早池峰大償神楽の舞い納めは16日、同町内川目の神楽の館で行われ、1年を締めくくる優雅な舞が詰め掛けた神楽ファンを魅了した。

 大償神楽保存会(阿部輝雄会長)が「鳥舞」を皮切りに「山の神」や「天女」「普将」など締めくくりの「権現舞」も含めて8演目を披露。みやびやかな装束の舞い手が太鼓や笛に合わせて今年最後の舞を繰り広げ、約250人の来場者から盛んな拍手が送られた。

 静岡市から訪れた栗原孝次さん(68)、ひとみさん(63)夫妻は「静岡で上演したのを見て、花巻に行ってみたいと思っていた。一つ一つの動きや止まり方、仕草、かね、太鼓など全てがそろっていてエネルギーを感じる」と感激した様子。

 阿部会長は「忙しい一年だったが、若い人たちが芸を覚えるなど進歩した。来年も後継者育成と伝承活動に取り組んでいきたい」と話していた。

 早池峰神楽は、大償神楽と岳神楽の総称。1976年に国重要無形民俗文化財に指定され、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された。岳神楽の舞い納めは17日午後7時から同町内川目の早池峰神社で行われる。

 19年の舞い初めは、大償神楽が1月2日午前10時30分から神楽の館で、岳神楽は同3日午前10時30分から早池峰神社で行われる。

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