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ボールペンの琥珀パーツ 盛岡 筆記具専門店が発売

琥珀のパーツが取り付け可能になった浄法寺漆を使用したボールペン「japen(ジャペン)」

 盛岡市の筆記具専門店「Pen.」(菊池保宏代表)は、企画販売を手掛ける浄法寺産漆を100%使用したボールペン「japen(ジャペン)」について、ペンに取り付けられる久慈琥珀(こはく)(久慈市)が加工した琥珀のパーツを発売した。さらに、従来品にも県工業技術センターなどが開発した漆と金属の密着性を高める新技術を採用し、品質の向上を図った。

◇   ◇

 同店は、浄法寺漆産業(盛岡市)や大手文具メーカー「トンボ鉛筆」などと連携して、2016年に浄法寺産漆を使用したjapenを発売。全て手作りで、職人が1本1本手作業で漆塗りを行うという。これまでに累計400本を販売している。

 ボールペンのキャップの上部には、久慈琥珀が加工したパーツ(直径7・9センチ、厚さ2・5センチ)が取り付け可能となった。同センターと岩手大が連携して開発した漆と金属の密着性を高める「分子接合技術」を採用。これにより、漆の剥離がなく耐久性が上がったという。

 新たに特別生産モデルとして、藍色で塗り上げた「藍」も発売した。

 同店の菊池代表は「身近な筆記具を通じて、岩手の伝統工芸の魅力のアピールや再発見につなげていきたい」としている。

 琥珀のパーツは3000円で販売。japenは黒、朱、溜(ため)の3色で、油性3万3000円、水性3万4000円。特別生産の藍は油性3万6000円、水性3万7000円(価格はいずれも税別)。

 問い合わせは同店=019(613)3873=へ。

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