北上・西和賀

記憶テーマに若者熱演 なくなりはしないで 銀ゲキ部第2回公演【西和賀】

銀ゲキ部の第2回公演「なくなりはしないで」の一場面

 西和賀町の銀河ホール演劇部(銀ゲキ部)の第2回公演は22日、同町上野々の町文化創造館銀河ホールで始まった。認知症をはじめ記憶を大きなテーマにした既存脚本「なくなりはしないで」を上演。若手の町民を中心としたメンバーが、熱のこもった演技で来場者を楽しませた。最終日の23日も午後1時から上演する。

 銀ゲキ部は、演劇専用に整備された同ホールを有効活用し、まちづくりと地域活性化を進めようと結成。2年目の今年度は、中学生から30代が中心の17人が舞台から制作まで直接手掛けることを大切に取り組んできた。

 「なくなりはしないで」は、認知症の祖母を持つ女子大学生が主人公で、祖母をはじめ、大切にしたいものや思い出と向き合っていく物語。子供から高齢者まで幅広い年代が来場し、稽古場の雰囲気を直接味わえる客席との仕切りがない舞台で上演した。キャストはめりはりをつけた演技で最後まで来場者を引き付け、客席からは大きな拍手が送られた。

 昨年度も来場した髙橋杏綾さん(西和賀高校3年)は「会話の場面には身近ななまりもあり、自分の家を思い出しながら鑑賞した。とても良かったのでまた見たい」と楽しめた様子だった。

 主人公を演じる柳澤あゆみさん(同)は「部員やお客さん、会場と雰囲気がつながり、協力して良い作品を作れた。残りの公演も登場人物の思いを大切に演じたい」と充実した表情を見せていた。

 入場料は一般1000円、小中学生と高校生は500円、未就学児は無料。問い合わせは同ホール=0197(82)3240=へ。

momottoメモ

【電子新聞momottoでは紙面未掲載写真をご覧いただけます】
 

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年4月20日付
北上・西和賀
2024年4月20日付
北上・西和賀
2024年4月20日付
北上・西和賀
2024年4月19日付