雄星、きょう入団会見 マリナーズと契約 大谷と同じア西地区
【ロサンゼルス時事】西武からポスティングシステムを使って米大リーグ移籍を目指していた菊池雄星投手（27）＝花巻東高出＝がマリナーズと４年契約を結んだ。マリナーズが２日（日本時間３日）発表した。米メディアによると、最初の３年は総額４３００万ドル（約47億３０００万円）で、球団が４年目に選択権を行使すれば、７年間で１億９００万ドル（約１１９億９０００万円）に達する。３日（日本時間４日）に入団記者会見が行われる。
マリナーズの本拠地はシアトルで、花巻東高の後輩、大谷翔平のエンゼルスと同じア・リーグ西地区に属している。３月20、21日には東京ドームでアスレチックスとの開幕２連戦に臨む。
菊池には複数の球団が獲得に興味を示し、昨年末には菊池がシアトルを訪れ、大リーグ公式サイトがマリナーズとの４年契約に合意したと伝えていた。今季から適用された新協定では、契約額に応じて西武に譲渡金が支払われる。
菊池は高校卒業時に大リーグ志望を持ち、米球団とも面談したが、ドラフト１位で２０１０年に西武入団。17年に最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得し、18年には西武の優勝に貢献した。
マリナーズにはイチロー、佐々木主浩、岩隈久志ら、これまで多くの日本選手が所属した。
菊池雄星投手 マリナーズと契約でき、本当にうれしい。どんな時も応援してくれた日本のファンの皆さま、ポスティングを容認してくれた西武、９年間共に戦ったチームメートには本当に感謝の気持ちでいっぱい。これからは新天地での挑戦になるが、西武で学んだことを忘れず、活躍している姿をお見せできるように精進したい。
菊池 雄星（きくち・ゆうせい）花巻東高からドラフト１位で10年に西武入団。左腕のスリークオーターから最速１５８キロの速球が武器。２年目に初登板、初勝利を挙げて４勝。その後の４年は１桁白星にとどまったが、16年に初の開幕投手を務めて12勝。17年は16勝で最多勝、１・97で最優秀防御率を獲得。18年は14勝で、西武の10年ぶりリーグ優勝に貢献。２年連続ベストナイン。通算73勝46敗１セーブ、防御率２・77。１８４センチ、１００キロ。左投げ左打ち。盛岡市出身。27歳。
