一関・平泉

幸福と五穀豊穣願い 平泉・中尊寺で金盃披き

金杯になみなみと注がれた清酒を飲み干す金盃披き参列者=平泉町・中尊寺本堂

 平泉町の中尊寺(山田俊和貫首)で8日、「金盃披(きんぱいびら)き」が行われ、参列者が大中小3種類の金杯になみなみと注がれた清酒を飲み干し、1年の幸福と五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

 国家安泰などを祈り毎年元日から営まれる修正会(しゅうしょうえ)の結願(けちがん)を祝う催しで、会場となった同寺本堂には町内外から約150人が参列。年頭に当たり山田貫首が「本年は平成の最後となり、また新しい年が始まる記念の年。平和と幸せが限りなく降り注ぐことを願う」とあいさつし、祝謡に続き参列者の代表が酒だるの鏡開きを行った。

 金杯は大が3・5合(630ミリリットル)、中は2・5合(450ミリリットル)、小は2合(360ミリリットル)の大きさで、合わせると8合となり末広がりの意味を持つ。杯の前に並んだ参列者は、若い僧侶が金色のひしゃくで注いだ杯を静かに傾けていた。

 大杯を手にした藤原芙美江さん(40)=奥州市=は「初めて参加したが、最後まで休まずに飲むのがしきたりと聞いていたので、何も考えずに飲み干した。これで今年1年、幸せに過ごせる気がする」と語った。

 金盃披きは1897(明治30)年、金色堂を修理した記念に明治天皇から賜った銀杯で結願を祝ったのが始まりで、1968年には金色堂解体復元修理竣工(しゅんこう)を記念し現在の金杯に改められた。

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