北上・西和賀

若き舞い手初舞台 大乗神楽 5団体出演し新春公演【北上】

「七五三切」を披露する宿大乗神楽の小中学生

 北上市教委が主催する新春大乗神楽公演2019は13日、同市和賀町岩崎の市立鬼の館で開催された。北上、花巻地方特有の郷土芸能の舞い初めをファンら多くの来場者が鑑賞した。

 大乗神楽は、同市と花巻市北笹間地区に現存する。山伏が修験道場で伝承してきたことで古式が残っており、舞の随所に修験の呪法が取り入れられているのが特徴。両市の計5団体が2001年に「和賀の大乗神楽」として県の無形民俗文化財に指定されている。

 公演はより大乗神楽を身近に感じてもらおうと、14年から開かれている。今年は北上市内の5団体が出演し、12演目を繰り広げた。

 法印の資格がある舞い手だけに許された「榊舞」(村崎野大乗神楽)など祈祷(きとう)の意味合いが強い舞の一方、会場を巻き込む道化の振る舞いが笑いを誘う「三番叟(さんばそう)」(宿大乗神楽)など、興行色の強い演目も上演された。約300人の来場者は、変化に富んだ舞台に大きな拍手を送っていた。

momottoメモ

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