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もりおか歴史文化館企画展「器百様」 多種多様な117点紹介 旧石器の武器から最新南部鉄器【岩手】

旧石器時代の武器から最新の南部鉄器まで、多種多様な117点を紹介しているもりおか歴史文化館の企画展
家庭用の吸入器やうがい器、ハエ取り器など、器と名の付くユニークな資料も展示している

 盛岡市内丸のもりおか歴史文化館で、企画展「器百様(うつわひゃくよう)」が開かれている。土器や鉄器、武器など時代の移り変わりとともに人々の暮らしにさまざまな影響を与えた「器」の魅力を伝えている。2月11日まで。

 単なる容器としてではなく、多種多様な器を通じ、それを取り巻く人々と各時代に焦点を当てようと開催。館蔵品を中心に、旧石器時代の矢尻をはじめ、江戸時代に作られた蒔絵(まきえ)の小箱、昭和期に医療器具として使われた吸入器、若手職人が製作した最新の南部鉄器など計117点を展示している。

 このうち「丸形虫蒔絵菓子重(まるがたむしまきえかしじゅう)」は、江戸末期-明治初期に活躍した蒔絵師山口儀作が製作したとされる。菓子用の重箱でありながら、表面にヘビやチョウ、ハチなど15種類の虫があしらわれている。

 このほか、箱の中に入っている器を触感だけで当てるクイズや、“人の器”として盛岡藩主の人となりを紹介するコーナーなどユニークな企画も展開している。

 同館の福島茜学芸員は「器をキーワードにさまざまな道具に触れ、それを使っていた人や時代に思いをはせて楽しんでほしい」としている。

 開館時間は午前9時~午後6時。22日は休館。

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