花巻

顔に墨塗り健康祈る 東和・三熊野神社 「カラスの小正月」【花巻】

境内に墨を塗り合う子供たちの歓声が響いた「カラスの小正月」

 顔に墨を塗り合って1年間の無病息災を祈る奇祭「カラスの小正月」は14日、花巻市東和町北成島の三熊野神社(小原明宮司)で行われた。顔を真っ黒にした地域の子供「カラス」が境内に元気な声を響かせ、保護者らと共に恒例の小正月行事を満喫した。

 同神社御神紋・二羽カラスに由来し、古くから行われていた魔よけの風習。一時は途絶えていたものの同町北成島、南成島両地区の有志によって数十年前に復活し、家々から持ち寄った正月飾りを燃やす「どんと祭」に合わせ行われている。

 どんと祭では、両地区の子供たちが集めたしめ縄や門松といった正月飾りに点火。炎が赤々と立ち上ると、参加者は長い竹の先に付けた餅をあぶって頬張っていた。

 焼きたての香ばしさに笑顔が広がる中、こっそり墨筆を手にした児童らが近づき塗り合いの幕開け。子供たちは友人や保護者だけでなく一般参拝者にも筆先を向けて追い掛け、境内のあちこちから歓声が上がっていた。中には雪の少なさを生かし斜面を駆け上がって逃げる子もおり、保護者らの笑いを誘っていた。

momottoメモ

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